江戸時代や明治時代の家づくりにおいて、家相は重視されてきました。
現代でも家さがしや家づくりにおいて、風水や家相を気にする方、風水や家相を活用する方は多いです。
風水や家相は家づくりや家さがしにおいて理にかなってることも多く、基本ポイントを知っておくことで有効な家づくり・家さがしができるでしょう。
現代では新築住宅の性能や設備・アイデアや間取りプランは昔に比べて格段にレベルアップしており、生活の知恵が盛り込まれてる昔の家相を気にしない方もいらっしゃいます。
目次
1.家づくりにおける風水の基本
風水は古代中国で運気や吉凶を判断するために多く取り入られていました。
風水の基本は陰陽五行説といわれいて、”調和をはかり相性を知ることで物事を良くしていくことが大事である”としています。
家づくりでも、明るく暖かい・寒くて暗いなど、方角によって陽と陰に分けられます。
建物設計や間取りを考える場合でも、五行における気の調和を考えて決めた方が良いとされています。
1-1.風水と家相の違い
風水とは、古代中国の思想で、都市・住居・建物・墓などの位置で吉凶を判断することができる、気の流れを物の位置で制御する思想です。
家相とは、住宅の構造や方角、間取りで吉凶を判断することができるものとされています。
家相は風水をルーツとして日本独自で発展したものであり、人々が健康で安全に住むことができるために古来より日本で普及しています。
1-2.風水の方位
運気の流れを基軸に考える風水では、方位・方角が大切です。
風水では基本的には8方位がつかわれています。
家の間取りを判断する時には、家の中心を割り出して方位の基準となる北を調べてから、各部屋の方位を調べます。
方位によって吉や凶、ラッキーゾーン、ビジネスや家族運、健康運、金運をよびこむことができるとされています。
北
北東
東
東南
南
南西
西
北西
1-3.土地探し
風水では家づくりよりも土地探し(地)のが重要とされています。
敷地や立地条件、形状、前面道路との関係は風水的にみて非常に大事なことです。
賃貸と違って、売買で購入した土地建物は一生住む可能性が高いです。
土地探しに失敗はできません。
風水や家相で良くないとされる土地の形状は実用的でないことが多く、実際に使いづらい土地・評価が低い土地であることが多いです。
一般的に良いとされている土地の形状は東南角地の整形地です。
変形地や三角形、凹凸などの土地は良くないとされています。
変形してる敷地を良くするためには、家を建てる敷地部分を良い形にして、余った敷地スペースを駐車場や庭、花壇としてうまく活用したいところです。
道路との関係、接道状況は運を逃さない為に、また運が流入してくるための大事なポイントです。
突き当りの家や袋地の家、前面道路が狭い、間口が狭小の家は運気が入ってこない・悪い運気がたまりやすいとされます。
1-4.家の中
玄関の配置は風水で重要とされています。玄関は家の顔であり、運気が入ってくる上で大事な入口でもあります。
綺麗な空間にする、狭すぎない玄関、靴や物を玄関に散らかさないように気を付けましょう。
風水において、玄関がどの方位にあったら駄目ということはないですが、家の中央に配置することはあまり良くないとされます。
リビングは家族が集まる空間で、家族運を良くするために方位だけでなく家具やインテリアの配置を気にしたいところです。
方位としては東南から西にかけて、日当たりが良好だと良いでしょう。
トイレは悪い気がたまりやすい場所とされています。
ただ、清潔な空間づくりを心掛けることで凶運を逃しやすくなります。
最近の住宅設備の機能が上がっていることもあり、洗浄機能・排水機能があがっていることから清潔な空間を保ちやすくなっています。
2.家相におけるポイント
家相は古来から、日本の住みやすい家づくりをするために普及してきました。
家相では理にかなってる部分や実用的な側面が多いです。
江戸時代では多くの家相の本が出回っていたとされ、現代の建築基準法と類似してる部分も多かったのです。
それだけ家相には住みやすくなるための知恵として、家づくりの判断につかわれています。
2-1.鬼門では水回りや玄関が要注意
家相をたいして知らない人でも、鬼門のことを聞いたことある、鬼門を気にしたことある人はいるのではないでしょうか。
鬼門とは鬼が出入りする方角(ところ)であり、災いを呼ぶ方角や場所として認識されています。
鬼門や裏鬼門に水まわりや玄関をつくってしまうと、家相が悪い、良くないことが起きることとされています。
鬼門には表鬼門・裏鬼門があります。表鬼門は北東の方角で、裏鬼門は南西の方角です。
寒くて暗い方角でもある北東ですが、昨今では住宅設備や設計などは豊富になっていて機能性もあがっているため、北東の方角に玄関や水回りを配置しても問題ないとする建築士や個人の方も多いです。
良い方角といわれているのが、東南です。
2-2.張りと欠け
現代で新築される家は建物の構造計算をしっかり行って確認申請する必要があります。
建物の耐震や強度、耐久性という点を考えて、張りや欠けが生じることがあります。特に変形地やデザイナーズ住宅では生じてしまう可能性が大きいです。
家相においては、土地の問題や日照の問題、耐久性の問題が出やすいとして、昔から張りや欠けが多い家は凶をよびこむ説もあったのです。
実用的な側面で考えても、張りや欠けが多いと、日蔭部分や耐久性や防犯性などが悪くなることもありますので、気を付けましょう。
ただし、今日では住宅設備や外壁材、内装材も多くラインアップされており、湿気や通風、採光面が問題ないとされるのであれば、張りや欠けが多くなっても問題ないでしょう。
2-3.家相における土地探し
日当たりが良い立地、東南角地などが良いとされるのは家相・風水も同じです。
家相における理想の土地は平坦な土地、日当たり良好、地盤がしっかりしてる土地です。
反対にがけ地や傾斜地、間口が狭い、袋地、旗竿地、不整形地、軟弱地盤の土地は家相上でも良くないです。
建築基準法に違反してる土地も多いはずです。
高い山や川の近くはがけ崩れや地盤に注意しましょう。
3.家を売っておきたい
風水や家相のことを考えて、買い替えや住み替えを検討されてる方もいらっしゃいます。
風水や家相が悪い土地建物を所有していて、もしも空き家になっているのならば、はやめに売却をしたほうが良いでしょう。
空き家になってしまった建物は、毎年傷んでいきます。
3-1.悪い土地
風水や家相では、変形地や旗竿地、軟弱地盤、再建築不可、袋地は良くないとされています。
このような土地は評価も減価されやすい、銀行からの担保価値も低いとされます。
売るに売れなくて困ってる方もいます。
建て替えをするにしても、リフォームをするにしても、建築コストがかかりやすいなどのデメリットもあるのです。
3-2.築年数が古い建物
家相や風水としても良くない変形地や旗竿地に建てられた築古の建物の売却相談は多いです。
古い物件となると、建築当時に建築確認をとっていなかった建物もあります。
築年数が40年、50年以上とたってる古家は解体するか、現況渡しで早期売却したほうが良いでしょう。
解体して更地のままにしておくと翌年の税金が高くなるので、空き家になってるのならば現況のままで手放した方が良いかもしれません。
さいごに
土地探しや建物の設計は風水や家相を取り入れても良いでしょう。
風水や家相で良くないとされる土地や間取りの理由には原因があるものです。
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