1.窓・サッシをリフォームする4つのポイント
築年数が経った家や古くなった家の窓・サッシをリフォームするメリットは、老朽化した窓の見た目を綺麗にする・新しくなるということだけではありません。
昔のサッシに比べて品質や性能が良くなっているため、断熱性や遮音性・防犯性を高めることができます。
古くなったサッシを新しいサッシと交換するには、窓まわりの外壁を崩して古いサッシを取り外します。
新しいサッシを取り付けて、外壁を補修することになります。この場合には工事費用も結構かかります。
外壁工事の必要がないカバー工法もあります。カバー工法は既存枠に新しい枠をはめこむ為に開口部の面積が狭くなります。
既存のサッシに内窓をつけて二重窓にする場合には、安く工期も短く施工ができます。
1−1.断熱・防音・防犯の効果がある
中古戸建てを購入した人や中古戸建てに住み替えた人は、マンションに比べて下記のような不満・悩みを持つ方は多いです。
・隣人の生活音や会話が丸聞こえなので気になる・・・
・冬場はエアコンをつけっぱなしにしてもいても寒い
マンションに比べたら、遮音性や断熱性が劣っていることは多いです。
特に古家や中古物件の場合には壁に断熱材が入っていなく、古いサッシで機能が低いでしょう。
1−2.二重窓、二重サッシ
古いサッシであれば、二重窓、二重サッシやペアガラスにリフォームしたいところです。窓が二重になることで断熱効果、遮音効果が高まります。
サッシをペアガラスに変えて断熱効果をあげることもできます。
1−3.人気メーカーの商品
LIXILのインプラス、YKKAPのプラマードUやエピソード・APWシリーズ、
三協アルミのALGEOやプラメイクEⅡ、旭硝子のまどまど、などがあります。
1−4.窓・サッシのリフォーム費用
現況の状態次第です。
また一戸建てでは窓工事をするにあたって、足場が必要になる場合もあります。
どのようなサッシのリフォームをするか、商品の種類、工事内容で費用は変わってきます。
内窓のリフォームでいえば、メーカー価格の3割から5割引き+施工費用が数万円かかってくることが多いです。
工事の手間や断熱・防音効果を考えると二重サッシをすすめる業者は多いです。
2.窓回りもリフォーム
雨戸は防犯や防風目的でつくられています。
網戸は虫よけとしてサッシの外側につけられています。
2−1.雨戸
築年数が古くなってくると、雨戸は立て付けが悪くなってくる、ボロボロに痛んできて、見た目も悪くなってきます。
現況を業者が確認してサイズに応じて、アルミ製の雨戸などに交換する場合には1枚当たり本体費用2万円から3万円+基本工事費用+既存のものの撤去費用などがかかってきます。
但し、2階や3階部分の雨戸の交換では足場が必要になってくることもありますので、外壁塗装や屋根工事などとあわせて雨戸の交換や修理依頼をしたほうが良いです。
昔と違い、最近の住宅では、雨戸でなく、シャッターが多いです。
雨戸からシャッターにリフォームする場合には解体工事や補強工事が必要となるためリフォーム費用が高くかかる場合があります。
シャッターは新築時に取り付けるものなので、中古住宅に後付するのはコストがかかるのです。
2−2.網戸
ボロボロになってしまった網戸を自分で張り替える方は多いです。
1枚あたり数百円のコストで張り替えができる為、自分でやってしまったほうが良いです。
業者に網戸の張り替えなどをお願いする場合には1枚当たり2千円から3千円かかります。
網戸の交換、新規取付となると、工事費含め6000円から10000円位が相場です。
3.サッシのリフォームをしておきたい
築年数が古くなった中古住宅や古家となると、昔の窓なので単板ガラスのままが多いです。
今日では複層ガラス・ペアガラスが主流です。
さらに進化をとげているLow-E複層ガラスも出ています。
このLow-E複層ガラスは遮音性や断熱性能がより優れています。下記のような悩みが解決できます。
- 真冬のリビング生活やお風呂を快適に過ごせるようになった
- 隣家の生活音がたいして気にならなくなった
- 結露がひどく発生する、窓や床、カーテンがびしょびしょになって困る
3−1.結露の問題
結露が発生すると窓際がびしょびしょになるだけでなく、カビやダニが発生しやすくなります。
カビやダニが原因となる病気(気管支喘息、アレルギー疾患、アトピー性皮膚炎)の危険性もある為、結露発生は抑えたいところです。
- 気管支喘息(喘鳴・呼吸困難)・・・ハウスダスト、ダニ、動物の毛、食物、化学物質が原因
- アレルギー疾患・・・花粉、ハウスダスト、ダニ、カビ、食物、化学物質などが原因
- アトピー性皮膚炎(皮膚のかゆみ・湿疹)・・・チリダニ・食物・化学物質が原因
下記の図は神奈川県保健福祉局生活衛生部環境衛生課ホームページより
結露発生の原因は室内外の温度差や室内の水蒸気の発生、また換気が足りないことなのです。
二重サッシや複層ガラスにすることで室外の温度を伝えづらくすることで結露の発生を抑えます。
また換気をしっかりすることで、室内で発生した水蒸気を逃がしましょう。
3−2.窓の数
よく中古住宅のご購入を検討する方で方角を重視される方は多いです。
日当たりを気にされてるのならば、窓の数が幾つあるのかチェックしてください。
図面等では窓の数は書かれていませんが、窓が多ければ家の中に入る光が多いだけでなく風通しも良いはずです。
湿気が多い日本だからこそ、窓が多いことはメリットです。
3−3.断熱性をあげたい
一戸建て住宅は開口部から熱が入ってきやすく、また逃げやすい箇所でもあります。
冬の時期に窓ガラスから逃げる熱量は家全体の三分の一近くにもなります。
二重窓にして断熱性をあげることで、夏冬の時期は冷暖房費を二分の一から三分の一に抑えられるとあります。(メーカー商品により公表データは異なります。)
引用元:一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会
年間数万円の冷暖房の節約を考えると、はやめにリフォーム工事をしておいたほうが良いです。
まとめ
断熱性をあげたい、防音対策をしたい、デザインを良くしたい、窓まわりが劣化してきたので綺麗にしたい等
窓リフォームをしたい理由は人それぞれ違います。
予算や現況に応じて、リフォーム内容も人それぞれ変わってきます。
どのように窓をリフォームするで、現在の不満が解消できるのか確認することが大事です。