今の住まいの解約日や退去日が決まっている方は、なるべくその日に家賃発生日を合わせたいですよね。
まだ今の住まいの解約手続きもしてないのに、申し込んだ物件の家賃発生日が早すぎてしまうと、無駄に家賃を払ってしまうことになります。
家賃発生日はどこまで遅く引き伸ばせるかどうか、家賃発生日の交渉はできるかどうか?
結論からいいますと、この家賃発生日を伸ばせるかどうかは、管理会社や家主次第であります。
管理会社によっては、賃料発生日は申込み日から2週間以内と決まってるところもあれば、申込日から1か月以内であればいつでも良いという会社もあります。また閑散期であれば、交渉しやすくなります。
当社が管理してる物件でも、入居者付をしてくる不動産会社に対しては、家賃発生日は申込み日から2~3週間以内でお願いしてます。
1.お部屋探しをする日を考えよう
解約日や退去日が決まっているならば、はやくお部屋探しをする日を決めないといけません。
ただし、退去予定日の2か月前からお部屋探しを開始してしまうと、二重家賃が多く発生してしまいます。
二重家賃とは、今住んでいるマンションの家賃と、借りる予定のマンションの家賃が同時発生してることをいいます。
私がいつも引っ越しをする時には、二重家賃を払いたくないと思ってしまうので、解約通知を出してからお部屋探しを開始します。
しかし、これにはデメリットもあります。
もしも、気に入った物件がなかったとしても、妥協して物件を決めなければいけないのです。
解約日が決まっているため、どこかしらの物件に申し込みや契約をしておかないと、住むところがなくなってしまいます。
1-1.二重家賃はもったいない
二重家賃が発生することはもったいないですね。
私もつい最近まで、『二重家賃はもったいない!なるべく、二重家賃が発生しないようにお部屋探しと引っ越しの手続きをしよう!』という考え方でした。
最近では、良い物件が見つかって申し込んだ日に解約通知を出せば良いかなぁという考え方になりました。
慌てて引っ越しの段取りや手続きをしたくないため、1週間から2週間ぐらいの二重家賃の発生は仕方ないかなぁと割り切っております。
但し、数年前までは審査に落ちやすい立場だったので、審査が通ってから解約通知を出していましたね。
それでも、管理会社に家賃発生日を伸ばしてもらえる(遅らせてもらえる)と嬉しいですけどね!入居日から家賃が1ヶ月分無料などのフリーレントキャンペーンがついてくれば、もっと嬉しいですけどね!
1-2.解約日と申込み
解約通知を出す日は早めにしましょう!
下記の図のケースでは、解約通知日を遅くに出しすぎたことと、家賃発生日が早かったことで、二重家賃が約3週間発生してしまってます。
二重家賃の発生日数を少なくさせるためにも、申し込んだ日に解約通知を出す、又は解約通知を出してからお部屋探しをして早めに申し込みをすることです。
申し込んだ日に解約通知を出しておけば、二重家賃は1週間から2週間ですむはずです。
1ヶ月前の解約予告の物件の場合、申し込んだ日から2週間から3間後に家賃が発生するのであれば、という前提の話ですが。
ただし、審査が心配な方は審査が通ってから解約届や解約通知を出しましょう。
1-3.審査が心配な方は審査が通ってから解約届を出す
せっかく気に入って申しこんだ物件があったのに審査が落ちてしまって、解約日がせまってきている!どうしよう!住む家がなくなってしまう!
そんな事態になっては大変です。
上場企業に勤めている方や、しっかりとした会社に勤めている方であれば審査に問題はないと思いますが、
- 過去に家賃滞納やクレジットカードの返済、携帯料金の滞納をおこしてしまった方
- 自営業や会社経営者の方で所得をおさえている方
- フリーター、休職中、無職の方
- 水商売勤務といった方で毎月の給料が安定していない方
審査に不安な方は、審査が通ってから、解約届を出したほうが安心でしょう。
1-4.家賃発生日に住まなくても問題ない
家賃発生日に住まなければいけないのでしょうか?という質問をいただくこともありますが、
家賃が発生した日に住まなくても問題ありません。
家賃発生日以降に、いつ引っ越しをされるかは契約者様の自由です。
2.家賃発生日はのばせるのか
家賃発生日が伸ばせるかどうかは、冒頭でも触れましたが、管理会社次第ということです。
地元の管理会社や中小の管理会社であれば、担当の営業マンにうまく交渉してもらって家賃発生日を伸ばしてもらいましょう。
大手管理会社となると、審査承諾日から2週間から3週間後の家賃発生が一般的です。
営業マンに無茶を言ったところで、家賃発生日を伸ばしてもらうのは無理でしょう。『会社の規定で審査承認日から○○日以内でお願いしてます・・・』と断られるパターンが殆どです。
厳しい管理会社の場合だと、申込日から1週間以内、又は審査承諾日から1週間以内といった会社もあります。
2-1. 申込み日または審査承諾日から2週間後
基本的には、申込日から2週間から3週間以内、もしくは審査承諾日から2週間以内に家賃発生日を決めなければいけない物件が多いです。
この原則を知っておかないと、無駄に二重家賃が発生することになるかもしれません。
担当の営業マンも、申し込み手続きをとってる時に『退去通知は出しましたか?』 とお客様に確認してくれるかと思いますが、お忘れのないように解約手続きは行っておいてください。
審査承諾日から2週間後でなく、1か月後に家賃発生する日を伸ばしてもらえたのであれば、ラッキーな家主さんに当たったと思ってください。
2-2. 月内に契約日や入居日を決めなければいけない
申込み日または審査承諾日から家賃発生日は2週間後というのも一つの目安ですが、その他にも、
『月内で契約、賃料発生日(入居開始日)を決めてくれればいいですよ~』という管理会社もあります。
1日が賃料発生日(入居開始日)になるであれば、区切りも良いですからね。
当社の管理物件でも、家賃発生日をおそくに希望されると、家主さんを説得しなければいけなくなる為、仲介会社さんには2週間から3週間以内で賃料発生日を決めてくださいと伝えることが多いです。
但し、転勤や上京で東京にくる方、これから大学に入学する新入生だと、事情を話せば管理会社や家主によっては、特別に家賃発生日を考慮してくれるかもしれませんね。
2-3. 1ヶ月以上のばすことは難しい
基本的に申込み日から1か月以上家賃発生日を伸ばすことはむずかしいです。
新築物件で入居開始日が決まってる物件、まだ入居者が退去してなくて入居時期が不明な物件、学生専用マンション、学生向けマンションやアパートを除いては、1ヶ月以上の家賃発生を遅らすことは難しくなります。
特に1月から3月の繁忙シーズンは、入居希望者が多いため、家賃発生日の交渉は通りづらくなるのです。
2-4.大学生向けの物件では4月入居まで相談にのってもらえる物件もある
学生専用マンション、学生向け物件では、12月から1月ごろに申込みや契約を交わして、4月入居開始という物件も多いです。
一般のマンションやアパートでも、大学キャンパスの近くにある物件であれば、『学生ならば、4月入居(4月賃料発生)でもいいですよ~』と対応してくれる学生向けの物件もあったりします。
もちろん、新入生や学生だから、相談に乗ってもらえるのであって、社会人の方は中々相談にのってもらえないでしょう。
さいごに
家賃発生日は遅くに伸ばせるどうかは、管理会社や家主次第です。
不動産会社に頑張って交渉してもらいましょう。地元の管理会社や中小の管理会社は、契約者の事情次第では相談にのってもらえるものです!